北京オリンピックも始まり、盛り上がり見せる今日この頃、みなさんはどの種目が気になりますか?私はスピードスケート女子・小平奈緒選手が500mという舞台で2連覇なるかが気になります。
そんな小平奈緒選手の強さはどんなトレーニングをして手に入れられたものなのかを調べてみました。ご覧下さい。
目次
小平奈緒選手のスゴさは腹筋を含む体幹、太ももにあり
小平奈緒選手は現在の日本スピードスケート女子を引っ張るトップアスリートと言っても過言ではありません。その理由は今まで積み上げられた実績にあります。
小平奈緒選手は2010年のバンクーバーオリンピックを皮切りに、ソチ、平昌、そして今回開催される北京で4大会連続出場を達成します。
しかもメダルも多数獲得しており、バンクーバーでは団体パシュートで銀メダルを初め、平昌では1000mで銀、そして得意としている500mでは日本女子スピードスケート初の金メダルという快挙を成し遂げました。
この長年にわたり積み重ねられた実績、それによって発揮されるパフォーマンスから、今回の北京オリンピックで金メダル2連覇なるかと期待がかかります。
そんな第一線で走り続ける小平奈緒選手だからこそ、鍛え抜かれた筋肉は並大抵のものではありません。
腹筋を含む体幹
腹筋はウェア越しなので確認できませんが、太ももからウエストのくびれを見ても腹筋も鍛え抜かれていると予想できます。
スピードスケートで速さを追究する以上、腹筋を含む体幹が非常に重要となります。
腹筋は上半身の屈曲 ・姿勢保持に関わる重要な筋肉。腹筋を鍛え上げることで、スピードスケートには欠かせない前傾姿勢を保つことが可能となります。
また腹筋以外にも、良い体幹に欠かせない筋肉は沢山あり、いくつか紹介すると
- 大腰筋 お腹の奥〜股関節にかけて付いている筋肉であり、体幹の中でも骨盤や腰の骨の安定に欠かせない筋肉。下半身を強靭かつ、しなやかなに保つのに使われます。
- 前鋸筋 肩甲骨〜わき腹にかけて付いている筋肉で、腕と体幹を繋ぐ大切な筋肉。「伸びのある腕の振り」にかかわります。
- 大臀筋 尻の中で最も大きく強い筋肉で、身体が前に倒れないように上体を支えたり、股関節の伸展をになう筋肉。またハムストリングスと一緒に使われることで、力強い蹴りに耐えるためという役割があります。
このようにスピードスケートは加速するための筋肉だけではなく、姿勢を保つ、力強い足の振りに耐えるための筋肉が必要不可欠と言えるでしょう。
体幹とは文字通り「体の幹」を表す言葉で、言い換えると体を支える柱と言えるでしょう。しかしこの体幹も広義・狭義、2種類の意味合いがあります。
広義の意味では胴体を表し、詳しく言うと胸、背中、腰回り、腹筋、お尻のことをまとめて呼び、この記事ではこちらのことを示します。
狭義の意味ではお腹周りのインナーマッスルを表します。内蔵の働きに深く作用する筋肉でもあるため、鍛えることで腸から健康になれる可能性があります。
太もも
逞しい太ももの太さは公表されていませんが、ネット上の推測では59~57㎝なのでは?と予測されていて、その太さは日本女子スピードスケート界のレジェンド・岡崎朋美さんに匹敵するという声も出ています。
この太ももの鍛え具合から、大腿四頭筋とハムストリングの発達具合が一目でわかります。ちなみにこの二つは下のような役割を担う筋肉です。
- 大腿四頭筋 太ももの表側にある、膝を伸ばす時に使われる筋肉
- ハムストリング 太ももの裏側にある、膝を曲げる時に使われる筋肉
この2種類の筋肉は膝の伸縮に欠かせない、つまり足で氷上を力強く蹴るのに重要な筋肉と言えるでしょう。特に500mという短い距離の場合は、スタートダッシュが重要で、そのため大腿四頭筋とハムストリングの鍛え方がものを言います。
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小平奈緒選手の強さはトレーニング方法にあり
前の項目では小平奈緒選手についてのスゴさを説明しましたが、次はその身体を鍛えるためのトレーニング方法を解説していきたいと思います。
強い下半身を鍛える基礎的なトレーニング
オリンピック選手だからと言って、特別なトレーニングだけやっているのではなく、私たちがジムで体験できる一般的なトレーニングも日々行います。例えば
- バーベルスクワット
- バーベルランジ
- スタンディングカーフレイズ
などが下半身を鍛えるのに適切なトレーニングと言えるでしょう。
バーベルスクワット 下半身トレーニングの代表格であるスクワットに、バーベルを担ぎ、更に負荷をかけるトレーニング。主に大腿四頭筋を鍛える効果があります。
バーベルランジ こちらもバーベルを担ぐことは同じですが、上のスクワットと違い、足を一歩前に出す動作を繰り返すトレーニング。片足だけを重点的に鍛えられるという利点があります。主に大腿四頭筋、ハムストリング、大臀筋を鍛えるトレーニング。
スタンディングカーフレイズ つま先立ちを繰り返すトレーニング。ふくらはぎのヒラメ筋と腓腹筋を同時に鍛えられる。
自転車
スピードスケートと自転車競技は使う筋肉や、長時間の前傾姿勢を維持するという点が似通っていることから、多くのスピードスケート選手は自転車を使ったトレーニングを行います。
小平奈緒選手の場合は時速60kmで疾走するバンク練習を重要視しており、自転車については、競輪の女子選手が使用する重いギアのものを使い、自分自身の体感の使い方を確認しながら体の軸を作っているそうです。
バンクとは自転車競技場にある、坂になっている走路のこと。あの坂は自転車が速度を出しながら、安全に曲がることが出来るように設置されている。
また自転車に乗るのはトレーニング時だけではなく、下のツイートのようにサイクリングを楽しむこともあるそうです。
https://twitter.com/Nao_kodaira/status/1431523691104391170?s=20
一本歯下駄
今まで紹介してきたトレーニング方法は他のスピードスケート選手も行うオーソドックスな練習。小平奈緒選手はある特別なトレーニングをすることで、負けない身体を作り上げたということ……
その特別な練習方法は「一本歯下駄」です。
一般的な下駄には「歯」と呼ばれる地面に接する部分が2か所あります、しかし一本歯下駄は文字通り「歯」が1か所しかありません。故にバランスを取るのが難しく、それが体幹を鍛えるのに一役買っています。
他にもふくらはぎのヒラメ筋やふとももの大腿四頭筋、大臀筋(お尻の筋肉)が鍛えられるという嬉しい効果も。
一見簡単そうな練習方法に見えますが、普通は3秒バランスを維持することも難しいトレーニング。しかし小平奈緒選手はこれを数分間維持することで、理想のフォームを確認、そして調整しているそうです。
普通の下駄に比べて履きにくい一本歯下駄、昔から存在している履き物ですがどのように使用されていたと思いますか?実は登山に便利な下駄だったのです。
山の斜面を登ると、足は自然と斜めになってしまいます。それに対して一本歯下駄は地面に接する部分が小さく、「歯」も長いことから、足を平行に保ちながら山を登ることができ、歩きやすいという効果があります。
下の図で表すと、一本歯は足首を曲げていないので負担が少なく、逆に二本歯だと曲げないといけないため負担が掛かる。
山で修行する山伏や僧侶、そして烏天狗が一本歯下駄を履いて描かれるのは、実用的な理由だったのかもしれませんね。
最近は一本歯下駄を使用した体幹トレーニングも徐々に浸透してきたのか、このように通販サイトでも購入することが可能となっています。
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まとめ
- 小平奈緒選手はオリンピック4大会出場のスピードスケート選手。北京オリンピックで金メダルが期待されている。
- 太もも、腹筋を含む体幹が持ち味。
- 強さの秘密は基礎的なトレーニング+一本歯下駄にあり。
北京オリンピック開催し、注目度が高まっているスピードスケート小平奈緒選手。4大会連続出場、そしてメダル獲得の経験から、今回の北京オリンピックで2連覇を成し遂げて欲しいです。
それには皆さんの応援が必要ということで、勝手ながら小平奈緒選手の強さについてアピールする記事を作成してみました。興味を持ってもらえればうれしいです。
もちろん小平奈緒選手以外にも注目の選手はたくさんいますので、調べてみるのはいかがでしょうか?