ついに夢の試合が実現します!RISEのエース那須川天心(なすかわてんしん)選手とK-1のエース武尊(たける)選手の試合が2022年6月に行われることが決定しました。
しかし、これまでこの2人の対戦は実現していませんでした。そこで今回はなぜこれまで2人の対戦が実現しなかったのか、なぜようやく対戦が実現したのかの理由についてまとめました。
目次
那須川天心は武尊から逃げてる?
那須川天心選手はRISEを主戦場とするキックボクサーです。世界フェザー級の王者として45戦45勝(2021年12月現在)と無敵の強さを誇っています。
武尊選手はK-1を主戦場とするキックボクサーです。スーパーフェザー級の王者として41戦40勝(2021年12月現在)と無類の強さを誇っています。
RISEとK-1はキックボクシングのルールで打撃技(パンチ、キック、膝蹴り)で戦います。RISEでは1度のみキックをキャッチして攻撃をすることができます。
RIZINは総合格闘技のルールで打撃技に加えて投げ、関節技が使えます。RISEとRIZINは提携団体でRISE、RIZINとK-1はライバル団体にあたります。
これだけ強いのだからこの2人が対戦すると面白い試合になることは間違いありません。しかし、この2人の対戦はこれまで実現していませんでした。
那須川天心選手は2015年の試合勝利後に武尊選手に挑戦状を叩きつけています。その後もアピールを続けましたが、武尊選手は「みんなが望んでいる試合を実現させる」というコメントを残すも慎重な姿勢を貫いていました。
そして、2人の試合が実現しないまま2021年になると那須川天心選手は翌年4月をもってキックボクサーを引退し、ボクシングに転向することを表明しました。
ボクシングに転向するということはキックルールから離れることになるのでK-1の武尊選手との試合を行うことができません。那須川天心選手のこの決断に対して武尊選手から逃げてるとの声が聞かれるようになりました。
那須川の解説まじでうざい
解説者なんやから普通に解説してくれ
いい加減ガキすぎ頼む武尊、那須川天心はボクシングでは絶対通用せずボクシングでボコられるの確定なんでキックでもフルボッコにしてくれ
頼むぞ
那須川は武尊から逃げてるから
ビビりチキンを痛めつけてくれ— さやゆかちは (@yvezbWRcfwhpi7E) November 14, 2021
ボクシングに転向する那須川天心選手、慎重な姿勢を貫く武尊選手どちらが逃げているのか、そして2人の対戦が行われない理由はどこにあるのでしょうか。
↓那須川天心選手の強さについてまとめました↓
那須川天心は武尊となぜ試合をしないのか?
那須川天心選手と武尊選手の試合が行われないのはK-1運営が否定的な姿勢だったことと契約体重やルールの調整が難しいことに原因がありました。
K-1運営が否定的な姿勢だったため
K-1は90年代から大会が開催されており、一定の集客力があります。そのため、エースの武尊選手が万が一敗れてしまうとK-1は弱いというイメージの低下につながり、客離れの可能性が考えられます。
K-1運営としては那須川天心選手と試合を組ませるメリットが薄いため、試合がしたいならK-1契約を結んでくださいというコメントまで出しています。
那須川天心選手も築いてきた実績があるのでRISEとの契約を切るわけにいきません。そのため、RISEとK-1の垣根を越えた2人の組み合わせは実現することはありませんでした。
契約体重とルールの調整が難しいため
那須川天心選手の適正体重は55kg、武尊選手の適正体重は60kgです。2人の適正体重に差があるため、公平にするためには契約体重を中間の57.5kgに設定する必要があります。
契約体重について那須川天心選手は「56㎏以上は譲らない」、武尊選手は「58㎏以下は落とせない」とお互いに中間値では試合が難しい意向を示していました。契約体重の調整の難しさが試合の実現に至らなかった一つの要因です。
また、RISEとK-1ではルールが多少異なります。相手が得意とするルールで戦って敗れてしまった場合、納得がいかないはずです。試合をする場合、どちらのルールを適用させるかという問題も2人の試合の実現を困難にしていました。
↓那須川天心選手の水抜き、減量方法についてまとめました↓
那須川天心と武尊の試合がついに実現!
2021年12月、RIZINのCEOが翌年6月に那須川天心選手と武尊選手の試合を行うことを発表しました。
試合の実現に至った背景には2人が勝ち続けたことにより、ファンの機運が高まったことがあります。RIZINとK-1の両陣営が「ファンが熱望している」とこの戦いを実現させる決意に至ったことを表明しています。
那須川天心選手はこの試合の実現の難しさを自身の表現で語りました。
那須川天心選手のコメントから両陣営の方針や試合条件をすり合わすのが本当に難しかったことがうかがえます。
那須川天心選手は4月にキックボクシングのラストマッチの予定でしたが、RIZINのCEOから引退時期の延長を打診され、それを受け入れました。そのため、6月の試合が可能になりました。
契約体重は58キロで1キャッチ1アタックありのキックボクシングルールに設定されることになりました。契約体重は武尊選手寄り、ルールは那須川天心選手寄りといった条件で調整されました。
↓試合前に那須川天心選手のボディを予習しておきましょう↓
まとめ
- お互い対戦の意思はあったが、陣営の方針や体重、ルールの面で条件が合わず試合が実現しなかった
- 2人が勝ち続けたことにより、ファンの試合への機運が高まったことで夢の試合がついに実現することになった
今回は那須川天心選手と武尊選手の試合がこれまで実現に至らなかった理由とついに実現に至った理由について調べました。
調査においてK-1運営が私の想像以上に内部的なことが印象的でした。方針は理解できますが、挑戦は何でも受けるといったイメージの世界だったので意外な裏事情を知ることができました。
ともあれ最強の2人の試合がついに行われることが決定しました。格闘技ファンの方はもちろん、普段格闘技を見ない方にとっても必見の試合が日本中を熱く盛り上げます!