先日の総裁選では当選が期待されていた河野太郎さんでしたが、開票結果はなんと87票という大差を付けられて負けてしまいました。
Twitterやニコニコ動画など若者の多く集まるメディアを積極的に利用し、4人の候補者の中で最も知名度が高く、国民からの人気は高いように見える彼でしたが、どうしてこのような結果になったのでしょうか。
それは党内での圧倒的な不人気に起因すると言われています。
今回はその理由について調査するとともに、推薦人の顔ぶれから支持層の特徴についても考察していきます。
目次
河野太郎のプロフィール
名前 | 河野 太郎(コウノ タロウ) |
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生年月日 | 1963年1月10日 |
出身 | 神奈川県平塚市 |
血液型 | O型 |
最終学歴 | ジョージタウン大学 比較政治学専攻 |
河野太郎さんの簡単なプロフィールがこちらになります。
年齢が2021年10月現在で58歳であり、歴代の総裁の年齢から見ると、かなり若いといわれていました。
堪能な英語力と独特な政治観からも納得の最終学歴ですね。
河野太郎さんの輝かしい経歴が気になる方はこちらがおすすめです。
河野太郎が人気のない2つの理由
国会議員票では岸田さんはおろか、高市さんの票数までも下回り、自民党内での支持率の低さは残念ながら明白ですね。
知名度から党友・党員からの地方票への期待は大きかったですが、こちらも思ったよりも振るわなかった印象です。
その理由について調べてみて分かったことを、私なりに大きく2つに分けて説明していきます。
理由① 独自色の強い政治主張
河野太郎さんといえば、インパクトのある政策や発言で幾度も世間を、政界を賑わせてきましたね。
「脱はんこ」、「積極的な移民受け入れ」、「女系天皇容認」、「脱原発主張」、「年金の全額消費税財源化」などなど、過去の発言や直近のものまで、政治に疎い人でもどれか一つは聞いたことがあるのではないでしょうか。
一般的に言及を避けたいような話題についても強気に主張していくのが河野さんの魅力の一つですが、反面こういった話題は賛否が大きく分かれるため、敵を作りやすいのも事実です。
脱原発を巡り非難殺到?
河野さんといえば、東日本大震災以前からの脱原発論者であり、自身の政策の基軸にもなっています。
脱原発の議論を巡り、原発推進派を厳しく批判したことがあったのですが、やがてその矛先は、身内の政治家にも向けられるようになりました。
同派閥の甘利明さん(現・自民党税調会長)に対し、朝日新聞のインタビューで「次の選挙ではそういう議員を落とすしかない」とまで言って、名指しで痛烈批判したのでした。
この一件で、電力会社からの警戒はもちろん、自民党内での彼に対する反発も強まりました。
今回の総裁選において、甘利税調会長が同派閥から出馬する河野太郎さんではなく、岸田文雄さんを強く支持していたのは、この原発問題が関係していると言われています。
甘利さんはご自身のTwitter上で岸田さんをもうプッシュするだけでなく、河野さんについては、
「菅首相はコロナ禍のワクチン対応の迷走が原因で失脚したといわれているが、ワクチンの担当大臣である河野を首相にするのは意味が分からない」
と皮肉まで言って見せました。
年金の財源税方式に疑問の声
総裁選に向けた公開討論会でも、他候補者からも疑問の声が挙がっていた河野太郎さんの掲げる年金政策について、皆さんはどうお考えでしょうか。
私は消費税が跳ね上がるんじゃないかと戦慄しました。
でも実際にそういった意見は多かったようで、今まで納めてきた分はどうなるのか、景気の低迷が続き経済に悪影響だ、といった国民からの批判もありました。
全額消費税財源にすることによるメリットももちろん理解できますが、政策の移行に伴う様々な問題を考えると難しい気がしますよね。
現在の日本の年金政策は賦課方式といわれており、現行世代が働いて納めた年金をその世代の老人たちが受け取るという形になっていますね。
この仕組みはその時代の経済状況の影響を受けにくいが、少子高齢化に弱く、今の若年世代が老後に同じ額をもらえる保証がなく、年金の支払いに否定的な人も増えています。
一方で河野さんの掲げる財源の消費税化は積立式とされ、全ての国民に最低限の給付が見込めるとされていますが、インフレにも弱く、消費税率の高騰が懸念されます。
河野太郎さんは革新的な発想と行動力で、日本を良くしていきたいという気迫を感じます。
しかし、今日まで議論され続けているデリケートな政治的、道徳的な話題についても、歯に衣着せない物言いで、持論を展開していくため、注目を浴びる分、非難の的にもなりやすいのでしょう。
理由② 傲慢な態度
ここまで読んでいただいた方なら、何となく河野太郎の人物像について分かってきたのではないですか。
白黒はっきりしていて、芯の通った人ではありますが、主張が食い違えば、相手が年上だろうと徹底的にぶつかります。
自己主張の強さは長所にもなり得ますが、行き過ぎると無礼や自分勝手に見られてしまいます。
実際にこういった言動を上から目線で生意気だと感じている議員も少なくないようです。
これから示す河野さんのエピソードについて、皆さんはどのように感じるでしょうか。
「次の質問どうぞ」事件
2018年12月の北方領土問題を巡る日ロ関係について、記者からの質問に対して、
「次の質問どうぞ」
と一つ返事で受け流し、質問を実質無視し続けたことがありました。
記者会見とは、基本政策を国民に示す場であり、諸外国との外交における日本の窓口である立場でありながら、このような不遜な態度をとったことに大きな非難を浴びました。
これについては本人も自信のブログで謝罪し、反省の意を表明していましたが、この一件で彼に対して不信感を抱いた方もいたはずです。
別名「ブロック太郎」?
皆さんは河野太郎さんが一部の界隈で「ブロック太郎」と呼ばれているのはご存じでしたか。
決してブロックのような顔をしているから、このように呼ばれているのではありません。
それは河野さんが、国民の意見を積極的に取り入れられるようにと活用しているTwitterにおける、ブロック機能を多用していることからそう呼ばれています。
気づいたらブロックされていたというユーザーも少なくないようです。
本人は誹謗中傷をする人をブロックするといっているのですが、実はそうでない人もブロックされているというのが実態のようで、
- 河野太郎のツイートに意見した人
- 河野太郎についての批判的な発言をした人
これらについてもブロックの対象のようです。
自分と異なる意見や批判意見というのは、良き政治を進める上で重要なことではないでしょうか。
そこから目を背けるというのは、自分の主張を押しつけるだけで、国民の声を最初から聞く気が無いのではないのかと疑ってしまいますね。
もしかするとこの記事を読んでいる皆さんもブロックされているかもしれませんよ。笑
河野太郎さんのちょっと良いとこ見てみたい! 素敵な一面が見られます↓↓↓
河野太郎の推薦人は誰?
推薦人を20人集めることは、総裁選に出馬する人にとっての最初の課題の一つになります。
推薦人になる側にとっても、総裁選後の政治的な位置づけにも関わる可能性もあるため、簡単なことではありません。
逆に、推薦人として名乗り出てくれる人というのは、その人の考え方や人柄に共感しており、信頼しているという意志の現れとも言えますね。
気になる河野太郎さんの推薦人はこちらになります。
河野さんの支持層や党内の思惑が透ける興味深い顔ぶれになっていることが分かります。
- 他の候補者の推薦人にはいない石破派の名前がある
- 無派閥の議員の占める人数が多い
- 若手の議員が多く、中堅からベテラン議員が少ない
どの派閥にも属さない議員や若手議員の支持が大きいことは、変革や改革を期待するリベラル派の後押しを強く感じますね。
逆に、河野さんの台頭を良く思わないベテラン議員からの支持率は低いものと思われます。
河野さんの日本を変えたいという強い意志からくる大胆な政策は、一部の層からは強い共感を得て、世間的にも注目を集めますが、保守派や堅実な政治が好まれる日本では受け入れられにくかったようです。
そこが今回の総裁選において、岸田さんとの決定的な差になったとも言えるでしょう。
岸田文雄さんってどんな人? こちらからどうぞ↓↓↓
まとめ
- 独自色の強い政策を打ち出して周囲に発信するが、受け入れられにくく、反発を生むこともある。
- 誰に対しても毅然として振る舞うので、傲慢に見られやすい。
- 好き嫌いがはっきりしており、態度に出やすい。
- 推薦者は若手や無派閥の議員を中心とした改革派が多い。
- 保守派やベテラン議員からの支持率が低く、支持層に偏りがある。
いかがだったでしょうか。
どの時代でも革命に反発はつきものです。時代を変えるのは河野太郎のような人間なのであろうと私は思っています。
今後の活躍に期待しております。