皆さんはアニメ映画をよく観る方でしょうか?
アニメーションビジネス・ジャーナルによれば、2020年では日本のアニメ映画は大小を合わせて実に58ものアニメ映画が放映され、その売り上げは映画興行の1/3を占めたそうです。
さらには、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が映画興行の1/4を支えたという試算が出ています。
その鬼滅の刃に出てくる、煉獄杏寿郎という人物の生き様に胸を打たれる人が全国的に後を絶ちません。
今回は煉獄さんについて、戦いぶりを怪我の数や場所から、これからのストーリーに深く関わってくる痣の有無について考察していきます。
煉獄杏寿郎ってどんな人物?
鬼滅の刃には、鬼を滅するために作られた政府非公認の鬼殺隊という組織があります。
その最上級階級の柱が一人、炎柱に位置する者が煉獄杏寿郎(以下、煉獄さん)です。
柱の階級には9名もの隊士がおり、どれも癖のある者たちばかりの中、煉獄さんは強い正義感とリーダーシップで他の隊士からも慕われています。
煉獄さんは、名前の通り煉獄家の出身で、煉獄家は歴代の炎柱を輩出してきた名家です。
加えて、幼いころより元柱である父親の指導を受けてきたエリートです。煉獄さんの強さは血筋による才能だけではなく、厳しい修練も欠かさない弛まぬ努力にも裏打ちされています。
裏表のない性格と細かいところでも自分の信念を曲げない性格は、観ていても大変気持ち良いです。
炎の呼吸の使い手
人間と鬼の戦いは圧倒的に鬼が有利になります。まず、身体能力が違います。鬼は人間に比べて力や俊敏性など比較になりません。
そして、極めつけなのが血鬼術という鬼固有の特殊能力と肉体の再生力です。そんな鬼の力に対抗するために生み出されたのが、全集中の呼吸なのです。
全集中の呼吸には流派がいくつもあり、鍛えた心肺から血中に大量に酸素を取りこむことで、身体能力を上昇させることができます。
煉獄さんが使うのは、炎の呼吸といい、全集中の呼吸の中でも基本となる五大流派のひとつとされています。
炎の呼吸の特徴は、しっかりと地面を踏みしめて繰り出す強力な斬撃と一瞬で間合いを詰めて放つ突進系の剣術です。
基本的な呼吸法で使い手も多いという設定ですが、作中には煉獄さんとその父親しか出てきていません。煉獄さんには千寿郎という弟がいますが、剣術の才がなく剣士にはなれなかったそうです。
柱達が初めて出演した柱合会議にはモデルとなる場所がありました。こちらからどうぞ↓
怪我から視る煉獄杏寿郎の戦いぶり
映画「無限列車編」では、煉獄さんと鬼側の最高位、上弦の参の猗窩座との戦いが描かれます。
強さは互角の様に見えますが、お互いに傷を負うも、鬼である猗窩座の傷はすぐに再生してしまいます。
お互いの技が幾度かぶつかり合い、次の瞬間には煉獄さんに多くの怪我と傷がつけられました。
左目を潰され、左側頭部には多量の出血、右頬と左肩、右腹部にも血が滲んでいます。猗窩座によれば、内臓も損傷しているそう。
煉獄さんの傷は増えるばかりで体力を消耗していき、お互いが奥義を繰り出した後、煉獄さんは胸を貫かれ最終的には猗窩座に殺されてしまいます。
この戦いで勝敗を別った要因は、やはり鬼か人間かの違いでしょう。
早い再生力で怪我や傷を気にすることなく戦える鬼と傷つけば段々と体力を消耗していく人間では、戦い方に差が出ます。
鬼は首以外を守らなくてよく、気持ちの全てを攻めることに費やせるのですから、実力が拮抗しているとはいえ結果だけを見れば、猗窩座は最後に炭治郎に背中に投げ刺された刀以外は全て再生していました。
この戦闘は、鬼と人間の根本的な能力の違いがよく表れた戦いだったのではないかと思います。
煉獄さんと猗窩座の戦いを詳しくまとめています。↓
痣を発現していた可能性がある?
鬼滅の刃では、ストーリーが進むにつれ体に痣を発現する者が現れます。痣は文様のような形をしており、痣を発現できた者は身体能力が大幅に向上します。
作品の終盤では、柱の階級といえど上弦の鬼との戦いは熾烈を極め、痣を発現できたかどうかが戦いを左右していました。
SNSなどでは、煉獄さんにもこの痣が出ていたのではないかという噂がありました。
痣のことが物語に関わってくるのはこの無限列車編よりも大分後のことです。ではなぜ煉獄さんに痣が出ていたのではないかという疑問が出てくるのでしょうか?
- 後のストーリーでは、柱の階級の者はみんな痣を発現している。
- 柱3人ほどの専用能力を持つと言われる上弦の鬼に対し、一人で戦い抜いたから。
- 右頬の血の滲みが痣の様に見える。
という理由が考えられます。
今年の6月16日にDVDが発売され、SNS界隈では様々な意見が出ています。
漫画では既に右頬の血があるのに映画だとまだない
漫画と映画で変えるということは何か意味がある
煉獄さんが奥義の構えをする前は右頬の血がないのに、別カット挟んだ後急に右頬の血が出現する
怪我をするタイミングがないのでこれは血ではないと考えると痣の出現なのでは#鬼滅の刃 #煉獄杏寿郎 #痣 pic.twitter.com/9d4yM7lxqx— じゃんぬ (@Jeanne_1212) September 25, 2021
https://twitter.com/dango3me/status/1442034574909792263?s=20
上記の通り、原作のコマと見比べてタイミング的にも痣だったんじゃないかとの意見が出ていたり、はたまた真逆の意見もあります。
映画を観て、原作も読んで、自分なりの意見を言いますと…
結論から言って、煉獄さんに痣が発言していた可能性は低いと思います。
- 痣は文様のように表れているので、どちらかと言えば血が滲んでいるように見える。
- 原作の作中に炭治郎が最初と明記されている。
- 上のTwitterで原作と映画の画像を見比べているが、原作に無い設定をアニメには追加しないだろうし、痣の出現キャラクターとその順番という結構重要な設定なので、この時点でほぼなしの路線だと考えられる。
よって、煉獄さんの強さは、痣ではなく呼吸と肉体・精神力のみでの強さであったと考えられます。
アニメ以外にも最新の仮面ライダーも考察しています。
まとめ
- 猗窩座と煉獄さんの勝敗の要因は、鬼の圧倒的な再生力
- 煉獄さんの戦闘力は痣によるものではなく、才能や努力によるものだった。
- 柱三人分の強さと言われる上弦の鬼を相手に一人で追い詰めた煉獄さんの力は柱の中でもトップクラス。
今なお人気を博してやまない鬼滅の刃ですが、今回の煉獄さんの考察も実にいろんな意見があります。原作はもう完結していますが、アニメの方はまだ中盤に差し掛かろうと言う所です。
今冬からは遊郭編が始まる予定ですので、原作の方だけでなくアニメの描写についてもまた様々な意見や考察が飛び交うでしょう。
しかしそれがまた楽しいのです。皆さんはどう思われましたか?