現在、将棋界の様々な最年少記録を塗り替えている藤井聡太さん。今や対局が始まれば、結果はもちろんのこと、その対局中に食べたものまで話題になっています。
なかには藤井聡太さんみたいになりたいけど、「将棋界でいくら稼げるの?」や「単純に夢のある年収を知りたい」といった悩みや希望を持っている人もいるのではないでしょうか?
そんな方のために、この記事では、将棋界の収入源から藤井聡太さんの年収を調べていきます。
目次
藤井聡太さんの主な収入源
将棋界の最年少タイトルホルダーとして多くの注目を集めている藤井聡太さん。
2021年2月には高校を自主退学し、将棋に全集中できるように環境を整えました。今後の活躍にますます期待を持つことが出来ます。
まだまだ若い藤井聡太さんが、一体どれほど稼いでいるのか気になった方もいるのではないでしょうか?
藤井聡太さんの主な収入源となっているものは、以下の3つとなっています。
- 日本将棋連盟の基本給
- タイトル戦での獲得賞金
- CMやメディアなどへの出演
この収入源について、それぞれいくらほど稼いでいるのか見ていきましょう!
収入源その①:日本将棋連盟からの基本給
将棋棋士には、日本将棋連盟からそれぞれに「基本給」が支払われます。
棋士のランクによって異なりますが、月12万~100万円の金額が設定されています。
ランクに応じた金額は以下の通りになっています。
- 名人:月100万円
- A級:月70万円
- B級1組:月50万円
- B級2組:月35万円
- C級1組:月24万円
- C級2組:月17万円
- フリークラス:月12万円
藤井聡太さんは、現在B級1組となっています。そのため、日本将棋連盟からの基本給は月50万円となり、年収にすると600万円となっています。
収入源その②:タイトル戦で得られる獲得賞金
タイトル戦は、全部で8つのタイトルがあります。この8つのタイトル戦では、賞金の金額が異なっています。しかし、タイトル戦での賞金は公表されていませんので、あくまで推定の金額となっています。
そして、タイトル戦ごとに得られる金額は以下の通りです。
- 竜王戦:4,320万円
- 名人戦:2,000万円
- 叡王戦:2,000万円
- 王位戦:1,000万円
- 王座戦:800万円
- 棋王戦:600万円
- 王将戦:300万円
- 棋聖戦:300万円
藤井聡太さんは、2020年に「王位」と「棋聖」の2つのタイトルを獲得しています。
今後、もっと上のタイトルをとると年収も1,000万円単位でアップすることが考えられます。さらに、タイトル戦は負けてしまっても、敗者賞金・対局料を得ることが出来ます。
たとえタイトルを獲得できなかったとしても、大幅に年収が変わってきそうですね!
収入源その③:CMやメディアへの出演
タイトル戦と同等、もしくはそれ以上の金額を得られるのがCMやメディアへの出演です。
藤井聡太さんのCMの出演料は、1本3,500万円~5,000万円以上となっています。そして、2020年に藤井聡太さんは、2社の企業とスポンサー契約を結びました。
菓子製造の「不二家」と清涼飲料メーカーの「サントリー食品インターナショナル」で、すでに2021年3月2日からスタートしています。
将棋界でCMに出演するということは、なかなか珍しいことだそうです。
藤井聡太さんがいかに影響力があるかがうかがえますね!
2020年獲得賞金ランキング
ここまで、藤井聡太さんの収入源をみていき、どの程度稼いでいるのか少しづつその全貌が明らかになってきました。
そこで2021年の年収を見ていく前に、参考として将棋界の2020年獲得賞金ランキングを見てみましょう。「一番稼げる人でいくらなのか?」「藤井聡太さんはいくら稼いだのか?」に注目です!
2020.1.1〜2020.12.31(カッコ内は2019年の獲得額/単位は万円)
順位 | 氏名 | 獲得金額 | 昨年順位 |
1位 | 豊島将之 竜王 | 10,645(7,157) | 1 |
2位 | 渡辺明 名人 | 8,043(6,514) | 3 |
3位 | 永瀬拓矢 王座 | 4,621(4,678) | 4 |
4位 | 藤井聡太 王位・棋聖 | 4,554(2,108) | 9 |
5位 | 広瀬章人 八段 | 3,241(6,984) | 2 |
6位 | 羽生善治 九段 | 2,491(3,999) | 5 |
7位 | 久保利明 九段 | 2,421(2,178) | 8 |
8位 | 木村一基 九段 | 2,338(3,209) | 7 |
9位 | 丸山忠久 九段 | 1,926(1,017) | 24 |
10位 | 千田翔太 七段 | 1,692(1,080) | 21 |
一位の豊島将之さんで1億645万円で、2年連続の1位を獲得しています。そして、藤井聡太さんは、4,554万円を稼ぎ、2019年から約2倍の獲得賞金となっています。
↓若い世代の活躍がある一方で、レジェンドや一世風靡したヒーローの引退もあります。
藤井聡太さんの2021年現在の獲得賞金全額は?
昨年の獲得賞金を見ると、やはり今年も期待も込みで気になってしまいますね。
そこで今年2021年に関しても過去のランキングをもとに、現時点で想定される藤井聡太さんの暫定獲得賞金を以下の条件でまとめてみました。
- 集計期間は2021年1月1日~2021年10月13日
- 現時点までに確定している各棋戦の対局料と賞金額を合算
- 未公表の対局料および各棋戦賞金額は想定金額にて計算
- 合計金額は連盟の公表データに基づいて、”集計期間内に棋士に支払われた金額”としている(例:第33期竜王戦賞金は2021年分として加算)
これまでに獲得したタイトルは、王位、叡王、棋聖の3つとなっており、そしてこれから竜王戦にも挑戦します。
王位:1,000万円
叡王:2,000万円
棋聖:300万円
合計(3つのタイトル獲得賞金+各挑戦報酬+各対局料):6,350万円
現時点で、昨年の獲得賞金を上回っています。今年はあと竜王戦が残っていますから、これが上積みされれば1億円も夢ではありません!
藤井聡太さんの2021年年収は、億越え確実か?
藤井聡太さんの収入源と過去の獲得賞金をもとにここでは、いよいよ2021年の年収を見ていきます。
まずは、振り返りも兼ねて、将棋棋士の3つの収入の金額とその合計を見ていきます。
※ここではCMの出演料は、3,500万円で計算する。
- 日本将棋連盟からの基本給:600万円(月50万円)
- タイトル獲得賞金:6,350万円
- CMの出演料:3,500万円
- 合計:1億450万円
なんと、年収が大台の1億円を超えました。恐ろしいことにまだ竜王戦が残っています。それも獲得するとなると大幅に年収がアップしますので、注目の対局がこれからも続きそうです!
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まとめ
- 収入源は、日本将棋連盟の基本給、タイトル獲得賞金、CMの出演料
- 2021年現在は、3つのタイトルを獲得
- 獲得賞金全額は、6,350万円
- 2021年の現在の年収は、1億450万円
お金に関することばかりを見てきたのでそちらに目が行きがちですが、忘れてはならないのが、藤井聡太さんは将棋が強いということ、そして将棋に集中するために自主退学するなどの将棋に懸ける思いが強いということです。
年収もいいですが、純粋に藤井聡太さんの将棋を応援したいですね!